パチンコ店から流れ作業の現場へ

20歳の時にシングルマザーになり仕事を探さなくてはならなくなりました。高校を卒業して初めて働いたパチンコ店がとても忙しく、店内を走り回って仕事をしていました。それが忙しくもありましたがいい運動にもなっていたので、産後ということもあり体を絞るためにもパチンコ店ホールスタッフという職業でバイトをすることにしました。

面接時に半年になる子供がいることを理解してもらいました。取りあえず会社からは期待もされずすぐ休むだろうと思われていましたが、わりと子供も元気で過ごしほとんど休みを取ることもなく定休日と日祝以外は出勤していました。店長さんもとてもいい人で保育園からの呼び出しなどは「子供さん大丈夫?こっちは大丈夫だから早く迎えに行ってあげて」などとても気を使ってくれました。

2年ぐらい働いたころから、正社員の遅刻や仕事をさぼる姿を見て自分はバイトのみでボーナスもなくちゃんと仕事をしているのにと、バイト仲間の中で愚痴を言うようになりました。上司に相談もしましたが、「あの子はまだ若いから」など、こちらがなだめられるばかりで軽い注意程度で終わらされていました。それでもその正社員は陰でさぼったり、お客さんと話をするばかりで目に余るものばかりでした。それが耐えられなくなり、少し給料は落ちてもいいと、流れ作業の職種に転職しました。

前職との大きな違いは、ほんとにたくさんありました。前は接客サービス業で毎日人と関わりお客さんを大切に仕事をしていました。しかし流れ作業となると、休憩時間もチャイムが鳴るとぴったり始まりぴったり終わります。もう少しきりのいいところでと自分では思っていても周りの人間はぴたりと止めてしまいます。仕事をしているときは自分の世界に入ったようで気楽ですが、少し手が止まってしまうと周りの人は助けるどころかラインが止まることにいら立っていました。お客さん相手もとても大変ですが、職場の人と10分休憩しかかかわらないのに気を使ったり相手の気持ちを察するのはとても難しいことでした。

雇用面では前職は入ったばかりは月に20日以上出勤出来て、特別何もない限りほぼ安定収入でした。あくまでもアルバイトなので病気で休んだりすると給料は減りますが、時給も良かったので生活はできる感じでした。しかし、交通費はなく、逆に昼ご飯付きで助かりる面もありました。しかし、一年くらい働いたころ出勤日数を減らすように言われました。労働基準法の関係で週に40時間働く場合は保険をかけないといけないという理由でした。アルバイトはやればやるだけお金に代わると思っていましたがそうはいかなかったみたいです。次第に出勤日数を減らされ給料は減りました。

次に就職したところは社会保険制度もあり、手取りの給料は少なくはなったものの、保険があることに安心ができました。前職と比べて時給は下がったものの、とても暇でなければ毎日残業もあり、交通費も出ました。しかし、ほぼ女性の職場ということもあり子供のことで休みをもらおうとすると冷たい態度で返事をされました。感情が表に丸出しでした。

女性の多い職場だと言われて、同性なので理解もあるのかなと思っていましたが、案外男性の人の方が裏では何を考えてるかは分かりませんが、自分に対しては笑顔で対応してくれたり、気を使ってくれていたように思います。女性の場合は「私はこの歳まで子育てしながら頑張れたわ」と言うように、人を見下した態度を露にします。女性全員という訳ではありませんでしたが、自分が一番で、助け合うことも少なかったように思います。私は、前職を辞める時「こんなに働かない人がいる職場は嫌だ、辞めてやる」と思いましたが、次の職場に行ってもまた違う悩みが出来ました。どこで働いても自分と合わない相手はいるし、自分も少しは我慢が必要だったんだなと転職して感じました。