外食バイトから介護職に

20代前半の時、外食業界でフリーターをしていました勤めていたのは回らない寿司屋で、まかないで寿司を食べられるという結構お得なバイトでした。時給も900円くらいはもらっていて週5で入ればそこそこの稼ぎにはなっていたので「このままでもいいかあ」などとおもっていましたが、周りの同年代の友達が続々と就職しだしたのを機に、就職活動をはじめました

しかし就職活動をするといっても、長くフリーターをしていた人間を雇いたがる会社は少ないです。とはいえ若かったので、ある介護施設を受けたところすぐに採用されました。「人の口に入るものを扱う仕事から、下の世話の仕事かあ」なんて思っていましたが、はじめての正社員ということで期待に胸を膨らませていました

もともとバイトとはいえ外食業界で働いていたということもあり、接客には自信があったのですが、介護職となるとまた違った能力が求められます。認知症の方がかなりの割合でおられますので、普通の人間の常識は通用しません。突然暴れだしたり、かみつかれたりすることもしょっちゅうです

下の世話なんてのは一週間もすれば慣れるのですが、「認知症になると人間はこうも変わってしまうのか」とショックを受けました。寿司屋で働いていた時は元気いっぱいの普通の人が相手でしたが、介護施設のお年寄り相手というのは雰囲気からして違います。言っちゃ悪いですが死を待つ方々の相手であり、決して明るいものではありません。昨日は元気だったお年寄りの方が翌日には亡くなっている…なんてこともよくありますので、それが嫌で病んでしまい離職する人も多いです

介護というと「人から感謝される仕事」というイメージがありますが、認知症の方が多い施設ですとあまり感謝されることはありません。というかボケてますので、何かをしてもらったとかそういうのが認識できないようです。まだ認知症になっていない頭がしっかりした方であれば、ことあるごとに「ありがとう」と言ってもらえますが。ただ頭がはっきりしているというのも良し悪しで、物凄く性格の悪いお婆さんとかもいます。というかかなり多いです。男性のお年寄りは、女性に比べてそういうことも少ないのですが…

あとは、職場の人間関係が思いのほか悪かったというのもショックでした。介護職というと面倒見のいいやさしい女性が多いイメージでしたが、決してそんなことはありません。看護師よりは遥かにマシだと思いますが、基本女ばかりなので陰口の言い合いが凄いです。これから介護職を目指す方がいたら、絶対に男性職員の比率が多い職場をおすすめします。まあ、介護職ってほとんど女性だから難しいとは思いますけど。やっぱり女だらけの職場って無茶苦茶雰囲気悪くなります。一定数男がいたほうが絶対にいいです

そして、できるだけ楽をしたいと考える職員が自分の時は多かったので、ことあるごとに仕事をおしつけられた記憶があります。新人ということでどうしても素直に先輩の言うことを聞かなければならないのですが、あまりに素直すぎるとあれもこれもと仕事をおしつけられます。時間になっても帰れなくなってしまいますので、ある程度慣れてきたら断るようにしたほうがいいです

で、最後にオチがつくのですが…。この仕事、正社員の募集で入ったのに、途中からアルバイトだったことが発覚し二ヶ月経たずに辞めました。まさか自分がそんな目にあうとは思っても見ませんでした。介護職というと崇高な理念を持って運営されているのかと思いきや、求人票に平気でウソをつくような人間の集まりだったのです。たまたま悪質な施設に入ってしまっただけかもしれませんが…

結局別の仕事をハローワークで見つけ、今はそこで働いています。介護職には二度とつきたくないですね…